<主要諸元>
全長 |
4.6m
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全幅 |
1.75m
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ハル重量 |
不明
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セール面積 |
メインセール 3.58㎡
ジブセール 9.12㎡ |
デザイナー |
横山 晃
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<Y-15とは>
日本におけるヨット設計の第一人者、故 横山晃氏設計のY-15は、初期の木造による自作艇から、FRPにより量産された物も含め、かつて日本で最も普及した艇種といわれ、高度成長期のレジャー・ブームのなかディンギーの普及に多大なる貢献をしました。
手放しも容易な程の無類の直進性と安定感溢れる腰の強さから、初心者の教習艇やファミリー・ユースのセーリングにも打って付けで、現在も江の島では、藤沢市民セーリングクラブと小田急ヨットクラブで初心者の練習用として現役で活躍しています。
例年、江ノ島で開催されている全日本選手権は、残存する艇の老朽化やディンギー人口の減少により、参加艇数が激減していますが、2010年には50回を数える伝統あるレースです。
<Y-15 MarkIII>
ベストセラーであった、マーク1・マーク2の後継として設計されたマーク3は、サバニ船型が持つY-15本来の直進性と安定感を受け継ぎながら、軽量でフラットなダブルチャインを持つハルにより、Tasarばりの軽快さを持ち合わせた素晴らしい船です。
残念ながら量産には至らなかったのと、繊細すぎる構造から素人が自作するには困難な為、現在浮かんでいる船は皆無に近いであろうと思われ、我々は幻のY-15と呼んでいます。
現在、愛媛の池川ヨット工房さんで、WEST工法によるツーリング仕様の木造MarkIIIが建造中です。
<所有艇>

我がクラブ所有のSail No.4141は、量産化の為のプロトタイプとして建造された木造艇で、470級のパーツを多用したトラピーズも可能な快速艇です。
高いレーティングにも関わらず全日本でも上位入賞を重ねて参りましたが、屋外保管の木造艇ゆえに各部の痛みが激しく、50回記念大会にむけてレストアを始めましたが、残念ながら間に合わせる事は出来ませんでした。
(レストア作業は今後も続けていきます。)
>>Y-15 マーク3 レストア日記